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Gemini API のマネージドエージェント強化 ~Gemini 3.6 Flash とフック機能~

thumbnail_gemini_1920 Google

要旨

Google が、Gemini API で提供している「マネージドエージェント」機能をアップデートしました。今回のアップデートでは、既定で使われる AI モデルが新しい Gemini 3.6 Flash に切り替わったほか、エージェントが行う作業を人間側で監視・制御できる「フック」機能や、無料枠での利用、使いすぎを防ぐ予算管理機能などが追加されています。

既定モデルが Gemini 3.6 Flash に変更

マネージドエージェントとは、指示を出すだけで、考える・コードを実行する・必要なソフトを準備する・ファイルを整理する・インターネットで情報を調べる、といった一連の作業をひとまとめに任せられる仕組みです。作業は Google 側の隔離されたクラウド環境の中で行われるため、利用者の手元のパソコンには影響しません。 今回のアップデートで、この機能が使う AI モデルの既定値が、新しい Gemini 3.6 Flash に切り替わりました。開発者が特に何かを設定し直す必要はなく、次に使ったときから自動的に新しいモデルで動作します。 費用を抑えたい場合は、より軽量な Gemini 3.5 Flash-Lite を選ぶこともできます。用意されているモデルは、バランス型の Gemini 3.6 Flash(既定)、ひとつ前の世代である Gemini 3.5 Flash、そして低コスト・低遅延向けの Gemini 3.5 Flash-Lite の 3 種類です。

「フック」機能でツール呼び出しを監視・制御

新しく加わった「環境フック」は、エージェントが作業中に何らかの処理(ファイルの書き込みやコードの実行など)を行う直前・直後に、あらかじめ用意しておいた独自のチェック処理を差し込める仕組みです。 たとえば、ファイルへの書き込みを実行する前に、内容が安全かどうかをチェックするスクリプトを走らせ、問題があると判断された場合はその処理自体を止める、といった使い方ができます。逆に、処理が終わったあとに自動でコードの体裁を整える、といった使い方も可能です。 この機能を使った実例として、AI を使った投資銀行業務を手がける Offdeal 社が紹介されています。同社では、提案資料に貼り付ける企業ロゴが、サイズや背景、画質などの基準を満たしているかを、作業の直後に自動でチェックする仕組みとして活用しているとのことです。

無料枠でも利用できるように

これまでマネージドエージェントは、支払い設定を済ませたプロジェクトでのみ利用できました。今回のアップデートにより、支払い設定をしていない無料枠のプロジェクトでも、この機能を試せるようになりました。まずは費用をかけずに、どのようなことができるのか確認したい方に向いています。

使いすぎを防ぐ予算管理機能

エージェントは、ひとつの指示に対して何度もやり取りを重ねながら自律的に作業を進めるため、複雑な作業になるほど、内部で消費する処理量(トークン)が増えやすい性質があります。 今回、この消費量の合計に上限を設定できる機能が追加されました。上限に達すると、作業はその時点で安全に一時停止し、途中経過はそのまま保存されます。あらためて予算を追加すれば、続きから作業を再開することも可能です。

定期実行と作業環境の管理

決まった作業を定期的に自動実行できる「スケジュールトリガー」機能も加わりました。エージェントの種類、作業環境、指示内容、実行するタイミングをひとつにまとめて登録しておけば、人の手を介さずに定期実行させることができます。同じ作業環境が繰り返し使われるため、前回作った資料やファイルもそのまま引き継がれます。 また、稼働中の作業環境を一覧で確認したり、不要になったものを片付けたりできる仕組みも用意されました。作業環境は、特に何もしなくても 7 日間で自動的に消える仕組みになっています。

おわりに

今回の内容は、主に開発者向けの技術アップデートですが、背景にある考え方はシンプルです。AI に作業を任せる仕組みが、より新しいモデルで、より安全にチェックしながら、より無駄な費用をかけずに動くように整えられてきている、ということです。 私たちが普段使っている検索サービスやアプリの裏側でも、こうした技術が少しずつ取り入れられていきます。目に見える変化はすぐにはなくても、AI を使ったサービス全体が、着実に使いやすく、そして安心して使えるものへと進化している、と捉えていただければと思います。

※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

出典: Google

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