要旨
2026年 7月、Microsoft 365 Copilot に大型アップデートが数多く追加されました。目玉は Anthropic の Claude Sonnet 5 と OpenAI の GPT-5.6 という 2つの新しい AI モデルの登場です。さらに、メモを取る「Copilot Notebooks」から Word 文書や Excel 表、PowerPoint 資料を自動で作成できるようになったほか、Outlook の Chat 機能が受信トレイ全体を理解して質問に答えられるようになりました。今回はこれらの新機能を分かりやすくご紹介します。
新しい AI モデルが 2つ登場
7月は Copilot の頭脳にあたる AI モデルの当たり月でした。7月 2日には Anthropic の「Claude Sonnet 5」が Copilot Cowork と PowerPoint 向けに、7月 9日には OpenAI の「GPT-5.6」が Word、Excel、PowerPoint、Chat、Cowork 向けにそれぞれ配信が始まりました。GPT-5.6 は今後 Copilot が自動的に選ぶ標準モデルとして扱われる予定で、複雑な作業を任せたときの精度向上が期待されています。Claude Sonnet 5 は、文書やスライドを何段階にもわたって組み立てていくような、手間のかかる作業に強いとされています。どちらのモデルを使えるかは契約している組織や地域によって異なりますが、選択画面が表示される場合は自分でモデルを選ぶことも可能です。作業の内容によって得意なモデルを使い分けられるようになった点が、今回の大きな変化と言えます。
メモ帳が 資料に変身する Copilot Notebooks
「Copilot Notebooks」は、資料や参考リンクをひとまとめにしておけるメモ機能です。今回のアップデートで、このノートの内容から Word 文書、Excel 表、PowerPoint 資料をワンクリックで作成できるようになりました。OneNote でノートを開き「作成」メニューから選ぶだけで、下書きが自動的に用意されます。さらに、ノートの内容から関連するテーマのつながりを図で示す「マインドマップ」機能も加わり、情報が多いノートでも全体像を把握しやすくなりました。作成された文書や資料は、Microsoft 365 Copilot アプリの「Creations」タブにまとめて表示されるため、あとから見返すときにも迷いません。調べ物や打ち合わせのメモが、そのまま提出用の資料に近づく便利な機能です。
Outlook の Chat が 受信トレイ全体を理解
これまで Outlook の Copilot Chat は、開いているメールのやり取りしか把握できませんでした。今回の更新により、受信トレイ全体やカレンダー、会議の情報まで読み取って質問に答えられるようになりました。しかもこの機能は、有料の Copilot ライセンスがなくても利用できます。「上司から届いた最新の連絡を教えて」「今週やると言ったことは何か」といった質問にも、メール全体を横断して答えてくれます。1通ずつメールを探す手間が減り、仕事の見落としを防ぎやすくなります。
PowerPoint が 資料を自動作成する Agent Mode
PowerPoint の Copilot にも「Agent Mode」という機能が加わりました。これは、パソコン内のファイルや会議の記録、メールなどをまとめて「Work IQ」と呼ぶ仕組みで参照し、それをもとにスライドを自動で組み立てる機能です。閲覧権限のある内容だけを使うため、安心して利用できます。既存の資料を参照して文章やデザインをそのまま活かしたり、Teams の会議内容から資料を作ったりすることも可能になりました。あわせて、スライドに使う画像を生成する仕組みも新しくなり、これまでよりも短い時間で完成イメージに近い画像を作れるようになっています。ゼロから資料を作る手間が大きく減る機能です。
スマホでの会話をそのままメモにする Multimodal Capture
iPhone 向けの OneNote では、音声の文字起こしと写真、手入力のメモを 1つのセッションでまとめて記録できる「Multimodal Capture」機能が追加されました。廊下での立ち話やホワイトボードでの打ち合わせなど、パソコンを開けない場面でのメモに向いています。記録した内容は Copilot が整理し、構造化されたページとしてノートに保存されます。この機能の利用には、Microsoft 365 Copilot のライセンスと法人向けアカウントが必要です。
おわりに
今回のアップデートを一言でまとめると、Copilot が「聞かれてから答える」道具から「先回りして手伝ってくれる」道具に近づいた月と言えます。メモから資料を自動で作ってくれたり、メールの受信トレイ全体を理解してくれたりする機能は、パソコン教室に通われている方や日常的にパソコンを使う方にとっても、資料作成やメール整理の手間を減らしてくれる身近な進化です。難しい設定をしなくても、普段お使いの Word や Excel、Outlook の中でこうした機能に自然と触れる機会が増えていきますので、少しずつ試していただければと思います。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: Microsoft


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