要旨
AI 検索サービスの Perplexity が、AI エージェント機能「Computer」を中心に大型アップデートを発表しました。今回のアップデートでは、メールから Computer を呼び出せる新機能をはじめ、サブエージェントや自動化に使われる AI モデルの刷新、検索処理の高速化、そしてコネクタ操作の承認機能など、多岐にわたる改善が加えられています。この記事では、その中でも特に生活や仕事に役立ちそうな主要トピックをわかりやすく解説します。
Computer をメールから使えるようになりました
これまで Computer は専用の画面からしか操作できませんでしたが、今回のアップデートでメールでのやり取りが可能になりました。computer@perplexity.com 宛てにメールを送信したり、既存のメールのやり取りに Computer を追加したりするだけで、そのスレッドの内容を読み取った上で作業を始めてくれます。返信は本人確認が取れた送信者だけに届く仕組みになっているため、安心して利用できます。
たとえば「この契約書の内容をまとめて、返信の下書きを作って」といった依頼や、添付されたファイルをもとに「経費精算用の表を整えて送り返して」といった作業も、メール一通で完結します。届いた返信をそのままメールソフトで受け取れるため、専用アプリを新たに立ち上げる手間もかかりません。
パソコンの操作に不慣れな方でも、普段使っているメールソフトから AI に仕事を頼めるようになった点は、大きな進歩と言えます。なお、企業向けの「全員に返信」機能は今後追加される予定とのことで、複数人がやり取りするメールでの活用にも今後期待が持てます。
新しい AI モデルが加わりました
Computer の裏側で動く AI モデルにもアップデートがありました。複雑な作業を任せるサブエージェント用の標準モデルとして GPT-5.6 Terra が、決まった時間に自動で実行される作業には GPT-5.6 Luna が、それぞれ標準で使われるようになりました。用途に応じてモデルを選ぶ手間が減り、誰でも扱いやすくなっています。
さらに Grok 4.6 が Pro・Max プランの利用者向けに使えるようになりました。性能を測る指標のひとつである WANDR ベンチマークでは、既存モデルの Fable 5 とほぼ同じ点数を、1 件あたりの処理費用を約 6 割抑えて達成しており、コストを抑えながら高い性能を利用できる点が特長です。
あわせて、アメリカ国内でデータ処理が完結する DeepSeek V4 Pro も選択できるようになりました。データの取り扱う場所が気になる企業にとっても、選択肢が広がる形になっています。処理コストが抑えられているモデルも多く、日常的に AI を使う場面での費用負担が軽くなることが期待できます。
検索の速さと正確さが向上しました
Computer が情報を調べる際の仕組みである「Search as Code」にも改良が加えられ、検索の実行成功率が 81.9% から 92.6% まで引き上げられました。あわせて 1 件あたりの処理コストも 8% 低くなっており、調べものを任せたときの回答がより速く、より正確に返ってくるようになっています。
また、開発者向けには Python で検索処理を自由に組み立てられる「Perplexity Search SDK」も公開されました。pplx-srch-sdk という名前でインストールでき、複数の検索を同時に実行したうえで、その結果を絞り込んだり並べ替えたりする作業をプログラムから行えるようになります。自社のシステムに合わせた検索の仕組みを作りたい開発者にとって、扱いやすい道具が増えたことになります。
安全に使うための機能も追加されました
Computer がメールの送信やデータの登録など、重要な操作を行う前に必ず確認を求める「常に確認する」設定が新しく用意されました。たとえば「顧客への案内メールを作成するが、送信前には必ず確認してほしい」といった指定ができるため、AI に任せながらも最終判断は人が行う形にできます。
承認の設定は操作ひとつだけ許可する、そのやり取り全体で許可する、拒否するといった形から選べるため、定期的に繰り返す自動化作業にも柔軟に対応できます。
このほか、開発者向けの Agent API 向けモデルとして Kimi K3 と NVIDIA Nemotron 3.5 Lightning が新たに追加されました。あわせて、Perplexity の検索機能を他のツールから呼び出せる MCP サーバーも、対応クライアントに Agent Plugin として組み込めるようになり、API キーを設定するだけで自分のアプリに検索機能を取り入れられるようになっています。
おわりに
今回のアップデートは、AI に仕事を任せる際の「入り口」と「安全性」を広げるものだったと言えます。特にメールから Computer を呼び出せるようになった点は、普段からメールを使う多くの方にとって、AI をぐっと身近にしてくれる変化です。操作に慣れていない方でも、送信前に確認を求める設定を使えば、安心して AI に作業を頼めます。難しい仕組みを覚える必要はありませんので、まずは簡単な用件をメールで一通、Computer に送ってみることから始めてみると良いかもしれません。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: Perplexity


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