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Instagram、AI 生成プロフィールに新ラベル義務化 ~見分けるための第一歩~

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要旨

Instagram が、実在しない人物を AI で作り出したプロフィールに対して、新しいラベル表示を義務付けることになりました。これまで任意だった「AI クリエイター」表示を「AI 生成プロフィール」という名称に変更し、ラベルを付けていないアカウントは投稿の表示範囲が制限されるようになります。今回は、この変更の内容と、私たちの Instagram の使い方にどのような影響があるのかをわかりやすく解説します。

背景 ~増え続ける「AI インフルエンサー」~

近年、SNS 上には実在しない人物の写真や動画を使ったアカウントが数多く見られるようになりました。プロフィール写真も日々の投稿も、すべて AI が作り出した架空の人物というケースです。中には、あたかも実在する人物であるかのように振る舞い、化粧品やアプリの宣伝を行ったり、広告収入を得たりしているアカウントも存在します。 海外の報道では、健康や美容についてアドバイスをする「専門家」を名乗るアカウントが、実は AI で作られた架空の人物だったという例も紹介されました。見た目は普通の人と変わらず、経歴やプロフィール文もそれらしく作り込まれているため、フォローしている側は AI が作った人物だとまったく気づかないまま、内容を信じてしまうことも少なくありません。 こうした状況を受けて、Instagram の責任者であるアダム・モセリ氏は、以前から「今の時代、ネット上で見るものが本物かどうかは簡単には分からなくなっている」という考えを繰り返し発信してきました。2025年 の終わりには、写真や動画が誰でも簡単に作れるようになった今、大切なのは一枚一枚の真偽を確かめることよりも、発信している人物やアカウントそのものの信頼性を示す仕組みを整えることだ、という趣旨の考えも公にしています。今回のラベル強化は、その考え方を実際のルールとして落とし込んだ取り組みだと言えます。

新しい「AI 生成プロフィール」ラベルとは

Instagram は 2026年 5月に、AI で作成・編集した投稿であることを示す「AI クリエイター」という表示をすでに導入していました。ところが、この表示は対象がかなり幅広く、実在する人が写真を少し加工しただけのアカウントにも当てはまってしまうため、あまり重視されず、見落とされがちな存在になっていました。 今回の変更では、この表示の名称が「AI 生成プロフィール」に変わり、対象となる範囲も大きく絞り込まれました。新しいルールが適用されるのは、名前や顔、日常の投稿を持つ「架空の人物」そのものが主役になっているアカウントです。言い換えると、実在しない人物のキャラクターを作り上げ、まるで本人であるかのように活動させている場合が対象になります。 一方で、実在する人が写真や動画の編集に AI ツールを使ったり、投稿文の作成を AI に手伝ってもらったりする場合には、このラベルは必要ありません。あくまで「そこに写っている人物自体が実在しない」ケースに絞って対応する、というのが今回の変更の大きなポイントです。

ラベルを付けないとどうなるのか

対象となるアカウントが、このラベルを付けずに投稿を続けた場合、Instagram はその投稿の表示範囲を制限すると発表しています。具体的には、フォロワー以外のユーザーに対して、発見タブやリール機能でその投稿がおすすめされにくくなる仕組みです。つまり、これまで新しいフォロワーを増やす手段として使われてきた、おすすめ表示の機会が大きく減ってしまうことになります。 なお、誤ってラベル対象と判断されてしまったアカウントの運営者は、Instagram に対して異議を申し立てることもできるとされています。すべてが自動的かつ一方的に処理されるわけではなく、申し立ての仕組みも用意されている点は覚えておくとよいでしょう。 ただし、今回のルールは、あくまで「実在しない人物」を扱うアカウントに向けたものであり、AI で作られた画像や動画そのものを Instagram から締め出す仕組みではありません。写真の加工や、AI を使ったイラスト投稿などが禁止されるわけではなく、そうしたコンテンツ全体が急に減るわけでもない点には、注意が必要です。

見分けるためのちょっとしたコツ

新しいラベルが導入されるとはいえ、すべてのアカウントがすぐに正直に表示してくれるとは限りません。そこで、日頃から少し気をつけておくと役立つポイントをいくつか挙げておきます。 まず、プロフィール欄をよく見る習慣です。今回のラベルが付いていれば一目で分かりますが、ラベルがない場合でも、経歴や日常の投稿が妙に完璧すぎたり、同じような構図の写真ばかりだったりする場合は、少し注意深く見てみるとよいでしょう。次に、健康や美容、お金に関するアドバイスを目にしたときは、発信者がどのような人物なのか、プロフィールや他の投稿から確認してみる姿勢も大切です。実在する専門家であれば、経歴や資格に関する情報が具体的に示されていることが多いものです。 もちろん、こうした確認を毎回きちんと行うのは大変ですし、パソコンやスマートフォンの操作に慣れていない方にとってはなおさらです。今回の Instagram の取り組みのように、プラットフォーム側が分かりやすい目印を用意してくれることは、私たち利用者にとって心強い助けになります。

おわりに

今回の変更は、SNS を利用する私たちにとって、投稿の向こうにいるのが本当の人間なのか、それとも AI で作られた架空の人物なのかを見分けやすくするための取り組みです。パソコン教室の生徒さんからも「最近、なんだか作り物っぽい人のアカウントを見かける」というお話を伺うことがありますが、今後はプロフィール欄の表示を見るだけで、その手がかりが得られるようになります。 特に、健康や美容などのアドバイスを信頼して参考にする際には、その発信者が実在する人物かどうかを確認する良いきっかけになるはずです。今後 Instagram で見慣れないプロフィールを見かけたら、難しく考えず、まずはプロフィール欄に新しいラベルが付いているかどうかを、ぜひ一度確認してみてください。

※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

出典: The Verge

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