PR

Fugu Max ・ Fugu Ultra v2 ~性能とコストを同時に高める新オーケストレーションモデル~

thumbnail_sakana_1920 Sakana AI

要旨

Sakana AI 社が、新しい AI モデル「Fugu Max」と「Fugu Ultra v2」を発表しました。これまでの AI 業界は、より大きく高価なモデルを作ることで性能を高めようとしてきましたが、実際に大切なのは性能とコストという 2 つの軸です。今回発表された 2 つのモデルは、この両方を同時に伸ばすことを目指しています。Fugu Max は多数のモデルを組み合わせて低コストで高い成果を出し、Fugu Ultra v2 は複雑な作業に強い最上位モデルとして位置づけられています。

Fugu とは何か

Fugu は、1 つの巨大なモデルに頼るのではなく、複数の AI モデルを組み合わせて動かす「オーケストレーション」という仕組みを採用しています。オーケストレーションとは、簡単に言うと、作業の内容に応じてもっとも適したモデルを選んで割り当てる仕組みのことです。例えば、簡単な情報検索であれば小さく安価なモデルを使い、複雑な分析であれば高性能なモデルを使うといった具合に、状況に合わせて使い分けます。 こうすることで、必要以上に大きなモデルを毎回動かす無駄をなくし、コストを抑えながら高い成果を出すことができます。Sakana AI は、今回の発表でこの仕組みをさらに進化させ、Fugu Max と Fugu Ultra v2 という 2 つのモデルを公開しました。

Fugu Max ― コストを抑えながら高い性能を実現

Fugu Max は、オープンな AI モデルや特定分野に強い専門モデルを、これまでで最も多く組み合わせて動かすモデルです。NVIDIA 社の Nemotron シリーズとの協力によって、そのモデル群がさらに拡張されています。作業ごとに最も無駄のないモデルを自動的に選ぶことで、少ない費用で高い成果を目指す設計になっています。 価格は、入力 100 万トークンあたり 2 ドル、出力 100 万トークンあたり 6 ドルとされており、他社の主要なモデルと比べて出力価格が 40〜60% ほど低く抑えられているとのことです。また、ソフトウェア開発や複雑な情報整理など、複数の性能評価テストにおいても優れた結果を示しており、コストと性能のバランスにおいて既存のモデルを上回る位置づけにあると説明されています。

Fugu Ultra v2 ― 複雑な作業に強い最上位モデル

一方の Fugu Ultra v2 は、コストよりも性能を優先し、複雑で段階の多い作業や、自動的に調査を進めるような高度な作業を得意とするモデルです。特に、図やグラフといった視覚的な情報を読み取って判断する評価テストや、実際のソフトウェア開発を想定した評価テストにおいて、他社の有力なモデルを上回る結果を示したとされています。 注目すべき点として、Fugu Ultra v2 は特定の 1 社が提供する最先端モデルに依存せずに、こうした高い性能を実現しているということです。複数のモデルを組み合わせる設計になっているため、特定の提供元にサービスを止められたり、価格を大きく変更されたりするリスクを抑えられる点も特徴とされています。

これまでの Fugu の歩み

Sakana AI によると、Fugu は今年 4 月のベータ版公開から始まり、短期間でいくつもの段階を経て進化してきました。6 月には正式版と Fugu Ultra v1 が公開され、7 月にはセキュリティ分野やプログラミング環境向けの機能が追加されました。8 月には一般利用者向けのチャットサービスや、NVIDIA 社との協業も始まっています。そして今回、9 月に Fugu Max と Fugu Ultra v2 が公開された形です。 両モデルとも、既存の Fugu を使っているユーザーであれば、設定を少し変えるだけで利用できるとされており、大がかりな移行作業は必要ないとのことです。

おわりに

今回の発表は、AI モデルを 1 つだけ使うのではなく、複数のモデルを組み合わせて賢く使い分けるという考え方が、今後さらに広がっていくことを示すものと言えます。パソコンやスマートフォンで AI サービスを利用する際も、裏側でこうした仕組みが働くことで、これまでよりも安く、そして速く回答が得られるようになっていく可能性があります。 普段 AI サービスを使っている方にとっては、今回のニュースをきっかけに、利用しているサービスの料金や応答速度が今後どのように変わっていくか、少し気に留めていただけると良いかもしれません。

※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

出典: Sakana AI

コメント