Metaのプライバシー写真アクセス問題の全貌
新機能の概要
Metaは先週、Facebookユーザーに対して「クラウド処理」機能へのオプトインを求めるプロンプトを表示し始めました。この機能は、ユーザーのスマートフォンのカメラロール全体にアクセスし、これまでどこにもアップロードしていない写真も含めて、全ての写真データを取得することを目的としています。同意すると、Metaはユーザーの写真を定期的に取得し、Facebookのサーバーにアップロードして、写真の要約や「AIによるリスタイリング」を生成できるようになります。
利用規約の問題点
オプトインすることで、ユーザーはMetaのAI利用規約への同意を求められます。この規約には以下の重要な条項が含まれています:
- 「共有された画像は、Metaが顔の特徴を含むAIを使用して分析することに同意する」
- MetaはAIシステムと共有された情報を「保持および使用」する権利を得る
- 一度に30日分の未公開カメラロールコンテンツを取得する権限
Metaの曖昧な説明と将来への懸念
The Vergeの取材に対して、Metaの広報担当者らは現在の状況について説明しましたが、その内容は矛盾と曖昧さに満ちています:
Ryan Daniels氏の発言:
- 現在はこれらの写真を使用してAIモデルをトレーニングしていない
- このテストでは、ユーザーの写真をAIモデルの改善やトレーニングに使用していない
Maria Cubeta氏の発言:
- 提案はオプトイン制で、いつでもオフにできる
- カメラロールのメディアは提案を改善するために使用される場合があるが、AIモデルの改善には使用されない
重要なのは、Metaが将来的にこのデータをAIトレーニングに使用する可能性について明確に否定していないことです。「現在」は行なっていないという保証しか提供されていません。
他社との比較とプライバシー基準
この問題の深刻さは、他社のアプローチと比較することで明らかになります。Googleフォトの利用規約では、個人情報はトレーニングデータとして使用されないことが明示的に記載されています。一方、Metaの利用規約は、「クラウド処理」のために使用される未公開のカメラロールの写真が、AIのトレーニングデータとして安全かどうかが明確にされていません。
業界の背景とAIデータ危機
この動きは、AI業界全体が直面している深刻な問題を反映しています:
- テクノロジー企業は既にインターネット上のほぼ全ての情報を収集済み
- AIモデルは、人間が作った純粋なコンテンツへのアクセスが困難になっている
- AI生成の粗悪なデータで訓練されるようになり、AIモデルの性能崩壊が懸念されている
- 業界は「クリーンで、AIによる汚染のないトレーニングデータソース」を切実に必要としている
具体的な被害報告
TechCrunchの報道では、古い写真がMetaのAIによって自動的にアニメ風の画像に変換されたと不満を訴えるFacebookユーザーの事例が複数確認されています。これは、Metaが既にユーザーのプライベートコンテンツに対してAI処理を実行していることを示しています。
警告と評価
Metaの行動を「非常に大規模で侵害的なエスカレート」「厚顔無恥」と強く批判しています。2007年以降に投稿された数十億枚ものFacebookとInstagramの投稿を既に利用しているにも関わらず、さらにユーザーの未公開写真にまで手を伸ばそうとしていることに対して、深刻な懸念を表明しています。
将来への影響
この動きは、プライバシーの概念に対する根本的な脅威となる可能性があります。人々が未公開のコンテンツを公開しながら、それがカメラロールの中でまだ安全だと装うのが当たり前になる可能性があり、個人のプライバシーの最後の砦が崩されようとしている状況を示しています。
出典: https://futurism.com/meta-sketchy-training-ai-private-photos


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