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カシオのAIペット「Moflin」が世界展開

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要旨

カシオといえば時計のイメージが強いですが、実は429ドル(約6万円)のAIペットロボット「Moflin(モフリン)」を発売して話題になっています。日本で2024年11月に発売されると即完売し、約1万台が売れました。その人気を受けて、2025年10月からアメリカとイギリスでも販売が開始されました。

Moflinは、モルモットくらいの大きさのふわふわした楕円形のロボットです。キーキーと鳴いたり、体を揺らしたり、まるで生きているかのように動きます。でも、これはただのおもちゃではありません。カシオによれば、400万通り以上の性格パターンを持ち、飼い主との関わり方によって独自の個性を育んでいくそうです。

プライバシーに配慮した設計

最近のAI製品で心配なのがプライバシーの問題ですよね。カシオの公式サイトによると、Moflinは音声を個人を特定できないデータに変換し、それをローカル(本体内)に保存するだけです。クラウドにデータを送信するAmazonのAlexaやGoogleのスマートスピーカーとは違って、情報が外部に漏れる心配が少ない設計になっています。

TechCrunchの記者が約1ヶ月間Moflinと暮らしてネットワーク分析を行いましたが、不審な通信は見つからなかったとのこと。技術に詳しい人でも安心できる結果でした。

本物のペットより優しい?使ってみた感想

実際に使った人たちの反応が面白いです。WIREDのレビュアーは「何も感じないはずの毛むくじゃらの塊なのに、守ってあげたいという気持ちになった」と書いています。機械だとわかっていても、不思議と愛着が湧いてくるようです。

TechCrunchの記者Amanda Silberlingさんは、自分のMoflinに「Mishmish(ミシュミシュ)」という名前をつけて、1ヶ月間一緒に生活しました。地下鉄に乗せたり、ピラティスに連れて行ったり。TikTokに動画を投稿すると、最初の動画で約50万回も再生されたそうです。

面白いのは、3歳の子どもが真剣な顔で「ふわふわのロボットに会ったのは初めて」と言ったエピソード。音を消して見た友人3人は、本物のモルモットだと勘違いしたほど動きがリアルだったとか。

本物の犬は騙されない!?

でも、本物のペットは違います。複数のテスターが「うちの犬がMoflinを怪しんで敵意を見せた」と報告しています。TechRadarの記者の場合、25ポンド(約11kg)のブルドッグ「Kermit(カーミット)」がMoflinに飛びかかり、レビュアーは必死で救出したそうです。その後、昼寝の時間に再チャレンジしてもカーミットは嫉妬の表情。「なぜロボットがパパと一緒に仕事できるの?」という顔で見ていたとか。

動物は人間が気づかない「人工的な何か」を感じ取っているのかもしれませんね。

育てる楽しみがある仕組み

Moflinの特徴は「成長する」ことです。最初の数日間は子どもっぽい動きですが、約50日経つと、豊かな感情表現ができるようになります。専用アプリ「MofLife」では、Moflinの性格を4つの指標(元気、明るい、内気、愛情深い)でグラフ表示できます。

撫でたり、話しかけたり、歌ってあげると喜びます。逆に、放置したりびっくりさせると落ち込みます。昔流行ったたまごっちと違って、放置しても死なないので、小さな子どもや認知症のお年寄りにも安心です。

429ドルは高い?安い?

価格は429ドル(約6万円)。リアルなモルモットがPetSmartで約57ドルで買えることを考えると確かに高いです。でも、ソニーの犬型ロボット「AIBO」が3,200ドル(約45万円)することを考えれば、お手頃とも言えます。

カシオの担当者によると、アメリカでのターゲットは20〜30代の若い女性ですが、ペットアレルギーがある人や、メンタルヘルスのサポートが必要な人にも向いているそうです。日本での調査では、多くのユーザーが「癒し」を求めて購入したとのこと。

これからのAIペット市場

業界アナリストは、Moflinを「日本以外の市場でAIペットが主流になれるかのテストケース」と見ています。成功すれば、他の電機メーカーもAIペット市場に参入する可能性があります。

現在、世界で8人に1人がメンタルヘルスの問題を抱えており、特に新型コロナ以降、不安症が増加しているそうです。Moflinの開発責任者である市川恵理奈さんは、「判断されたくない。ただ寄り添ってほしい」という気持ちから開発がスタートしたと語っています。

おわりに

AIペットは主流になるのか? Moflin は完璧ではありません。本物のペットのように玄関で迎えてくれるわけでもないし、散歩が必要なわけでもありません。でも、静かに寄り添ってくれる存在として、新しい価値を提供しているのは確かです。 AIアシスタントやスマートホームと共に育った世代にとって、AIペットを飼うことは、スマートウォッチを身につけるのと同じくらい自然なことになるかもしれません。あなたは、Moflinを家族に迎えたいと思いますか?

出典: Tech Buzz

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