要旨
2025年11月4日、OpenAIがAI動画生成アプリ「Sora」のAndroid版をリリースしました。9月末のiOS版リリースからわずか1ヶ月後のAndroid対応となり、より多くのユーザーがこの画期的な技術を利用できるようになりました。今回は、このSoraについて、基本的な機能から利用方法、注意点まで詳しく解説していきます。
Soraとは?AIが作る驚きの動画世界
SoraはOpenAIが開発した動画生成AIモデルで、2024年2月にプレビュー版として発表され、2024年12月9日に正式リリースされました。テキストで指示を出すだけで、まるで本物のような動画を作り出すことができる技術です。
2024年12月にリリースされた「Sora Turbo」では、最大20秒間の高解像度動画を生成でき、480pから1080pまでの解像度を選択可能になりました。単に動画を作るだけでなく、動画の編集やリミックスもできる多機能なツールとなっています。
Soraの名前の由来
「Sora」という名前は、OpenAIの動画生成モデルそのものを指すと同時に、2025年9月末にリリースされたソーシャルアプリの名称でもあります。動画を生成するだけでなく、作った動画を共有したり、他のユーザーの作品を見たりできるSNS的な機能も備えています。
Android版Soraの提供地域と入手方法
Android版Soraは、アメリカ、カナダ、日本、韓国、台湾、タイ、ベトナムで提供が開始されました。Google Play Storeから「Sora by OpenAI」というアプリ名で検索してダウンロードできます。
ただし、現在は招待コードが必要な招待制となっており、既存ユーザーから招待コードを入手するか、SNSで共有されているコードを探す必要があります。一時期は誰でも利用できる期間もありましたが、人気が高まったことから現在は制限されているようです。
iOS版との違い
iOS版は2025年9月末にリリースされ、リリースから5日以内に100万ダウンロードを達成するなど、大きな話題となりました。Android版は約1ヶ月遅れのリリースとなりましたが、基本的な機能はiOS版と同じです。
Soraでできること
Soraアプリには、動画生成だけでなく様々な機能が搭載されています。
1. テキストから動画を生成
文章で説明するだけで、AIがその内容に沿った動画を作成してくれます。例えば「夕暮れの海辺を歩く犬」と入力すれば、その通りの映像が生成されます。音声も自動的に追加されるため、完成度の高い動画が簡単に作れます。
2. 画像から動画を作成
既存の写真や画像をアップロードして、それを動かす形で動画を生成することもできます。静止画に命を吹き込むような感覚で、新しい表現が可能になります。
3. カメオ機能で自分が出演
「カメオ」機能を使えば、自分自身や友人をAI動画の中に登場させることができます。これにより、より個性的でユニークな動画作りが可能になっています。
4. リミックスとコラボレーション
他のユーザーが作成した動画の要素を変更したり、自分なりのアレンジを加える「リミックス」機能も搭載されています。キャラクターを入れ替えたり、雰囲気を変えたり、新しいシーンを追加したりと、クリエイティブな遊び方ができます。
5. スタイルの選択
映画風、アニメ風、フォトリアリスティック、漫画風、シュールなスタイルなど、様々な表現スタイルから選んで動画を生成できます。用途や好みに応じて、表現方法を変えられるのは便利ですね。
6. コミュニティ機能
作った動画をアプリ内で共有したり、他のユーザーの作品を見たりできるSNS的な機能もあります。インスピレーションを得たり、新しい使い方を発見したりするのに役立ちます。
利用料金について
Soraを利用するには、ChatGPT Plus(月額20ドル)またはChatGPT Pro(月額200ドル)への加入が必要です。これらのプランに加入していれば、追加料金なしでSoraを利用できます。
無料プランでは利用できないため、まずは有料プランへの加入を検討する必要があります。ただし、これらのプランではChatGPTの高度な機能も利用できるため、AI技術を幅広く活用したい方にはお得かもしれません。
注意すべき点
Soraは画期的な技術ですが、いくつか注意すべき点もあります。
著作権と肖像権の問題
Soraのリリース後、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の不適切な動画が作成されたり、日本政府から有名な漫画やアニメの模倣について懸念が示されたりしました。他人の肖像や著作物を無断で使用することは法的な問題につながる可能性があります。
ディープフェイクのリスク
リアルすぎる動画が簡単に作れてしまうため、悪用されるリスクもあります。OpenAIは透かし機能などの安全対策を講じていますが、作成した動画の使い方には十分な注意が必要です。
処理速度と品質
従来は1秒の動画生成に10秒かかっていましたが、Sora Turboでは72秒で4本の10秒動画を同時生成できるまで向上しました。それでも、長い動画や複雑な内容の場合は、それなりの時間がかかることは覚えておきましょう。
ヨーロッパでの利用不可
OpenAIは現在、ヨーロッパでのSora提供に向けて取り組んでいますが、規制上の理由からまだ利用できません。利用できる地域は限定されているため、旅行や出張の際には注意が必要です。
Soraの今後の展望
OpenAIは半導体企業Broadcomと提携し、2026年までにAIチップの開発を進めており、Soraの処理能力はさらに向上する見込みです。また、音声合成AIや自然言語処理AIとの統合により、より高度なコンテンツ制作が可能になると予想されています。
個人のSNS投稿から、ビジネスでの活用、教育コンテンツの作成まで、Soraの応用範囲は今後ますます広がっていくでしょう。
おわりに
OpenAIのSoraは、誰でも簡単に高品質な動画を作れる画期的なツールです。Android版のリリースにより、さらに多くの方が利用できるようになりました。 ただし、技術が進歩するほど、その使い方には責任が伴います。著作権や肖像権を尊重し、悪用されないよう注意しながら、クリエイティブな表現を楽しんでいきたいですね。
出典: 9TO5Google


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