要旨
本日は AI の情報では無く、且つあくまでリーク?噂になります。アップルが 2027 年にも Mac の一部モデルで Intel 製造のチップを採用する可能性が報じられています。ただし、これは以前のような Intel 設計のチップへの回帰ではありません。アップルが設計した M シリーズチップを、台湾の TSMC に代わって Intel が製造するという限定的な提携です。この動きは、サプライチェーンの多様化と米国内製造の強化という戦略的な意図があると見られています。
Intel との新たな関係
業界アナリストのミンチー・クオ氏によると、Intel はアップルの最廉価版 M シリーズチップの製造を 2027 年半ばにも開始する見込みです。これは Intel の 18A プロセス技術を使用した製造で、アップル向けには「18AP」というカスタマイズ版が用意されるとのことです。
重要なのは、これが以前の Intel 時代への完全な回帰ではないという点です。2006 年から 2020 年まで、Mac には Intel が設計した x86 アーキテクチャのチップが搭載されていました。しかし今回の提携では、チップの設計はアップルが行い、Intel は製造のみを担当します。現在 Mac に搭載されている Apple Silicon の設計思想は変わりません。
製造の規模と影響
クオ氏の分析では、この新たな契約の規模は比較的小さいものとなっています。対象となるのは MacBook Air や iPad Pro などに搭載される最廉価版の M チップのみで、より高性能な Pro や Max バージョンは引き続き TSMC が製造します。
2025 年の最廉価版 M チップの出荷量は約 2000 万台と見込まれており、2026〜2027 年は 1500〜2000 万台になると予測されています。これは TSMC の全体的な事業規模からすると影響は限定的です。TSMC はアップルの主要なチップサプライヤーとして、引き続き大部分のチップ製造を担当します。
政治的・戦略的な背景
この提携には明確な戦略的意図があります。第一に、アップルはサプライチェーンの多様化を進めたいと考えています。COVID-19 パンデミック以降、単一のサプライヤーや中国の工場への過度な依存を避ける方針を強めています。
第二の理由として、米国内での製造強化という政治的配慮が挙げられます。トランプ政権は「メイド・イン・アメリカ」政策を強く推進しており、アップルとしても米国拠点のチップメーカーとの提携を示すことで、政治的な優遇措置を得られる可能性があります。関税の不確実性が続く中、こうした配慮は重要な意味を持ちます。
2026 年以降の Mac 製品ラインナップ
Intel 製造のチップが登場するのは早くても 2027 年ですが、それまでにも多くの新製品が予定されています。2026 年初頭には M5 Pro と M5 Max を搭載した 16 インチ MacBook Pro が登場する見込みです。
さらに注目すべきは、2026 年後半に予定されている OLED ディスプレイとタッチスクリーンを搭載した MacBook Pro です。これは Mac として初めてのタッチスクリーン対応モデルとなり、穴あきカメラデザインの採用でノッチが廃止されるとも言われています。より薄く軽量な設計も期待されており、Mac の歴史における大きな転換点となるでしょう。
また、M シリーズではなく iPhone 用チップを搭載した小型で低価格の MacBook の開発も進められている可能性があります。これが実現すれば、より多くの消費者がアップルのノートパソコンエコシステムに参加できるようになります。
おわりに
個人的には、Intel Mac は選択肢の一つとしてあると嬉しいですね。Mac のパフォーマンスやデザインが変わるわけではなく、かつてのような「Intel Inside」ステッカーが復活することもないでしょうが現実の物となって欲しいです。
しかし、この提携は業界にとって重要な意味を持ちます。Intel にとっては、自社設計以外のチップも製造する「ファウンドリー事業」への転換という長期目標に向けた大きな一歩です。アップルにとっては、サプライチェーンの強靭性を高め、地政学的リスクに対応する賢明な戦略と言えます。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: Gizmodo


コメント