要旨
Amazon は 2025 年 12 月 23 日、AI を搭載したデジタル音声アシスタント Alexa+ に新しい連携機能を追加すると発表しました。2026 年から Angi、Expedia、Square、Yelp の 4 つのサービスと連携が可能になります。これにより、ホテルの予約や住宅サービスの見積もり、美容院の予約などを音声だけで完結できるようになります。
新しく追加される 4 つの連携サービス
今回発表された 4 つのサービスは、それぞれ異なる分野で利用者の生活をサポートします。Expedia との連携では、ホテルの比較や予約、管理が可能になります。例えば「今週末、シカゴでペット可のホテルを探して」と話しかけるだけで、条件に合った宿泊施設を見つけてくれます。予約後の管理も Alexa+ を通じて行えるため、旅行計画がより簡単になります。
Angi と Thumbtack の連携により、住宅関連のサービス見積もりが取得できます。Square と Vagaro を活用すれば、美容院やサロンの予約も可能です。これらのサービスは、既に Alexa+ に実装されている Fodor、OpenTable、Suno、Ticketmaster、Thumbtack、Uber などの連携機能に加わります。
ChatGPT と同じアプリストア型のアプローチ
このような AI アシスタントとサービスの連携は、ChatGPT が採用している方法と似ています。ChatGPT は 2025 年 12 月 18 日にアプリストアを開設し、開発者向けに公開しました。Amazon も同様に、さまざまなオンラインサービスを音声アシスタントから利用できるようにすることで、利用者の利便性を高めようとしています。
利用者は自然な言葉で会話しながら、要望を伝えたり内容を修正したりできます。例えば、最初に提案されたホテルが気に入らなければ「もう少し安いホテルはある?」と尋ねることで、条件を絞り込んでいけます。このような対話形式のやり取りは、従来のウェブサイトやアプリでの検索よりも直感的です。
早期利用者の反応と今後の課題
Amazon によると、Alexa+ の早期利用者の間で、特に住宅サービスやパーソナルサービスを提供する Thumbtack や Vagaro との連携が好評だということです。このような具体的な生活支援サービスへの需要が高いことが分かります。
ただし、この新しい使い方が広く受け入れられるかどうかは、まだ不透明な部分もあります。多くの人は、ウェブサイトやスマートフォンアプリを使ってサービスを利用することに慣れています。AI アシスタント経由での利用が一般的になるには、従来の方法と同じくらい簡単、もしくはそれ以上に便利だと感じてもらう必要があります。
そのためには、従来のアプリストアに匹敵するほど多様なサービスを提供するか、あるいは適切なタイミングで最適なサービスを提案する能力を磨く必要があります。ただし、過度な提案は広告のように感じられ、利用者の反感を買う可能性もあるため、バランスが重要です。
おわりに
Alexa+ の新しい連携機能により、ホテル予約や住宅サービスの手配、美容院の予約などが、スマートフォンを取り出すことなく音声だけで完了できるようになります。料理中や運転中など、手が離せない状況でも予約や検索ができるため、日常生活がより効率的になります。音声での自然な会話形式により、複雑な条件を伝えたり、提案を比較したりすることも簡単になるでしょう。
ただし注意点として、残念ながら Amazon はまだ Alexa+ の日本上陸について、時期や方法の詳細を明かしていません。2025 年 10 月 24 日に日本で開催された Echo シリーズ発表会でも明言されませんでした。日本では言語の壁や、日本独自のサービスとの連携など、クリアすべき課題が多いと考えられます。しかし、AI アシスタントの進化は世界的な流れであり、日本市場への展開も時間の問題かもしれません。日本でのサービス開始を期待しながら、海外での動向を注視していく価値はあります。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: TechCrunch


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