要旨
AI 開発企業の Anthropic が、チャットボット Claude に対話型アプリ機能を追加すると 2026 年 1 月 26 日に発表しました。この新機能により、Claude の画面内で Slack や Canva、Figma、Box などのビジネスツールを直接操作できるようになります。Pro プラン以上の有料会員が対象で、作業効率を大きく向上させる可能性を秘めています。
企業向けに特化したアプリ群
今回追加されたアプリは主に職場で使われるツールが中心です。Slack ではメッセージの送信、Canva ではグラフの作成、Box ではクラウド上のファイルへのアクセスなど、それぞれのサービスにログインした状態で Claude から操作できます。近日中には Salesforce との連携も予定されています。
Anthropic は公式ブログで「データ分析、コンテンツのデザイン、プロジェクト管理は、専用のビジュアル画面があるとより効果的に進められます。Claude の知性と組み合わせることで、どちらか一方だけでは実現できない速さで作業を進めることができます」と説明しています。
Model Context Protocol が支える仕組み
この機能は Anthropic が 2024 年に発表したオープン標準「Model Context Protocol (MCP)」をベースに構築されています。MCP は 2025 年 11 月にアプリ対応を開始しており、Anthropic と OpenAI の両社が協力して開発を進めてきました。
実は類似の機能として、OpenAI が 2025 年 10 月に発表した Apps システムが既に存在します。両社のアプリ統合システムは同じ MCP の技術基盤を使用しているため、基本的な動作原理は共通しています。
Cowork との組み合わせでさらに強力に
先週発表されたばかりの Claude Cowork という自動作業ツールと組み合わせることで、より高度な作業が可能になります。Cowork は Claude Code をベースに作られており、複数の段階を経る作業を自動的に処理できます。
例えば Figma で作成中のマーケティング画像の更新や、Box に保存された会社のデータを使った分析など、これまで人手が必要だった作業を Claude に任せられます。ただし、アプリ機能は提供開始時点では Cowork に対応しておらず、近日中の統合が予定されています。
安全性への配慮と使用上の注意
自動で動作する AI システムには予測できない動作のリスクが伴います。Anthropic は Cowork の安全利用ガイドラインで、ユーザーに対して常に AI の動作を監視し、不要な権限を与えないよう推奨しています。
具体的には「財務書類、認証情報、個人記録といった機密情報へのアクセスには慎重になるべきです。広範囲へのアクセスを許可するのではなく、Claude 専用の作業フォルダを用意することを検討してください」とアドバイスしています。
おわりに
Claude に対話型アプリ機能が加わったことで、仕事の進め方が変わりそうです。メールを書きながら同じ画面でファイルを確認したり、デザインを作りながらデータを分析したりと、複数のツールを行き来する手間が省けます。ただし便利さと引き換えに、どの情報にアクセスを許可するかはよく考える必要があります。自分の作業内容に合わせて適切に設定することで、安全に作業効率を高められるでしょう。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: TechCrunch


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