要旨
Microsoft は 2026 年 3 月、Windows 11 の新しいプレビュービルド「Build 26300.8068」を Dev チャンネルの Windows Insider 向けに公開しました。今回のアップデートで注目したいのは、Windows のセットアップ画面(OOBE)でユーザーフォルダーの名前を自由に設定できるようになった点です。これまで Windows 11 では、Microsoft アカウントのメールアドレス先頭 5 文字がそのままフォルダー名として使われてしまい、長年ユーザーの不満の種となっていました。今回の改善により、セットアップ時に好きな名前を指定できるようになります。
これまでの問題点:メールアドレスがフォルダー名になっていた
Windows 11 を新規にセットアップする際、ユーザープロファイルが保存されるフォルダー(例: C:\Users\ 以下)の名前は、自動的に Microsoft アカウントのメールアドレスの先頭 5 文字から生成されていました。
たとえば、氏名が「田中 太郎」であっても、メールアドレスが tanaka.taro@outlook.com であれば、フォルダー名は tanak になります。日本語名でアカウントを登録している場合は、C:\Users\田中太郎 のように日本語のフォルダー名が生成されてしまい、これが各種ソフトウェアや開発ツールとの相性問題を引き起こす原因になっていました。
macOS や Linux ではユーザーフォルダーの名前を自由に設定できるのは当たり前の機能であり、Windows だけが長らく対応できていない状況が続いていました。
今回の改善内容:セットアップ画面で名前を指定できるように
Microsoft の公式ブログによると、今回のアップデートでは Windows のセットアップ手順の中にある「デバイス名」設定ページにおいて、ユーザーフォルダーの名前をカスタム入力できる項目が追加されました。
Microsoft は昨秋(2025 年秋)より Windows Insider 向けに段階的にこの機能の提供を開始しており、今回のビルドでよりわかりやすい UI へと改善されています。
設定できる名前には、Windows の標準的なファイル命名規則に従う必要がありますが、英数字や記号を使って自分らしい名前を付けることができます。また、この設定はセットアップ中にのみ行えるものであり、一度スキップしてしまうとあとから変更できない点には注意が必要です。スキップした場合は、従来どおりメールアドレスの先頭 5 文字が使用されます。
対象・提供状況:現在は Insider 向けテスト中
今回の機能は、Windows 11 の Dev チャンネル(開発者向けテスト版)に参加している Windows Insider のみが利用できる段階です。ビルド番号は「26300.8068」となっており、正式な一般公開版への展開は数カ月先になる見込みです。
なお、このビルドは Windows 11 version 25H2 をベースにした有効化パッケージ(Enablement Package)として提供されています。
一般ユーザーが利用できるようになるまでにはまだ時間がかかりますが、Microsoft が長年指摘されてきた課題に正式に取り組んでいることは、歓迎すべき動きといえます。
おわりに
本日は AI 関連では無いものの Windows ユーザーにとって大きな改善になりそうです。
特に日本語名でアカウントを作成しているユーザーにとって大きな恩恵となります。これまで C:\Users\田中太郎 のように日本語のディレクトリが自動生成されてしまうと、プログラムや開発ツールが正常に動作しないケースが多く、回避策として英字のローカルアカウントを別途作成するといった手間が必要でした。この問題がセットアップ画面から解決できるようになることは、日本語ユーザーにとって待望の対応といえます。
一方で、同じく Microsoft が提供するクラウドストレージサービスの OneDrive については、同様の問題がいまだ解消されておりません。OneDrive の同期フォルダーのパスに日本語が含まれることで、特定のアプリケーションとの連携時にエラーが発生するケースは今も続いており、こちらの改善も早急に望まれるところです。
Windows 11 のセットアップ体験は少しずつ改善が進んでいます。今後も Microsoft の動向に注目していきたいと思います。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: Windows Central


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