PR

YouTube が AI 動画を自動判定 ~ラベル表示の新しい仕組みとは~

thumbnail_google_1920 Google

要旨

YouTube(ユーチューブ)は、AI で作られた動画に自動でラベルを表示する新機能を発表しました。これまではクリエイター自身が申告する仕組みでしたが、今後は YouTube のシステムが自動で判定し、ラベルを付けてくれるようになります。 また、ラベルの表示位置もより目立つ場所に変更され、視聴者がひと目で「この動画は AI を使っています」とわかるようになります。AI 動画が増え続けるなか、YouTube が本格的に透明性の確保に乗り出した形です。

これまでの AI ラベルの仕組み

YouTube では 2024年3月から、クリエイターが AI を使った動画をアップロードする際に、自分でその旨を申告する仕組みを導入していました。申告が必要な対象は、リアルな人物・場所・出来事を AI で作り出した動画です。一方、ユニコーンが空を飛ぶようなアニメや空想的な映像は申告不要でした。 この方式はあくまで「クリエイター任せ」であり、申告を忘れたり、意図的に申告しないケースに対応できないという課題がありました。

自動ラベル付けの新機能

2026年5月より、YouTube は独自のシステムを使い、「重要なフォトリアル AI(本物と見分けがつきにくいほどリアルな AI 映像)」が使われている動画を自動で検出し、ラベルを付けるようになります。 クリエイターが申告し忘れた場合でも、YouTube 側がラベルを自動で追加します。なお、誤って検出された場合はクリエイターが申告ステータスを修正できますが、YouTube 自社の AI ツール「 Veo 」や「 Dream Screen 」で作られた動画のラベルは削除できません。 さらに、 C2PA (動画が AI 製であることを証明する国際的な規格)のメタデータが含まれている動画には、ラベルが永続的に表示される仕組みも導入されます。

ラベルの表示位置が変わります

これまで AI ラベルは、動画の説明欄を展開しないと見えない場所にある場合がほとんどでした(ニュースや健康に関わるデリケートな話題の動画は例外)。 今後は表示場所が大きく変わります。通常の長尺動画では動画プレーヤーのすぐ下・説明欄の上に表示され、YouTube Shorts(ショート動画)では動画の上に直接重なって表示されます。 より目立つ位置に移動することで、AI で作られたコンテンツであることを視聴者が自然と認識できるようになります。なお、わずかに加工しただけの動画やアニメ的な映像については、従来どおり説明欄内にのみ表示されます。

収益化やおすすめへの影響はありません

気になるのは「 AI ラベルが付くと動画が見られなくなるのでは?」という点ですが、 YouTube は「 AI ラベルは動画のおすすめ表示や収益化には影響しない」と明言しています。 クリエイターにとってはひと安心の内容です。 AI を使って動画を作ること自体は問題ではなく、それを視聴者にきちんと伝えることが大切、というメッセージが込められています。

おわりに

今回の YouTube の取り組みは、「これは AI が作った映像ですよ」ということをわかりやすく伝えることを目的としています。 AI 技術が進化するにつれ、本物と見分けがつかない映像が増えてきています。そのような時代だからこそ、何が本物で何が AI 製なのかをきちんと知ることはとても大切です。 シニア世代の方も YouTube を日常的に楽しまれていると思います。ラベルが動画上にはっきり表示されるようになることで、「この映像は AI が作ったものなんだな」と判断しやすくなります。情報を正しく受け取るための、頼もしい目印になりそうです。

※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

出典: TechCrunch

コメント