要旨
LM Studio の iOS アプリ「 Locally AI 」が「 LM Link 」という新機能でアップデートされました。この機能を使うと、 Mac 上で動かしているローカル AI モデルを iPhone からそのまま利用できます。データは暗号化された安全な通信で送受信されるため、プライバシーを保ちながら外出先でも自分の Mac の AI を活用できます。ローカル AI に興味がある方や、すでに LM Studio を使っている方にとって、とても便利な機能です。
LM Studio と Locally AI とは
LM Studio は、インターネットに接続せずに Mac や Windows のパソコン上で AI モデルを動かせるアプリです。クラウドの AI サービスとは違い、自分のパソコンの中だけでデータが処理されるため、プライバシーの面で安心して使えます。
そして LM Studio は今年初め、「 Locally AI 」という iPhone アプリを開発したチームを迎え入れました。これにより、 Mac のデスクトップアプリと iPhone アプリが連携する基盤が整いました。今回の「 LM Link 」は、その連携を実現した最初の大きな機能です。
LM Link の仕組みと使い方
LM Link を使うには、まず LM Studio のアカウントを作成し、 Mac と iPhone の両方でサインインします。そのうえで LM Link を有効にすると、 2 台の端末の間に暗号化された専用の通信経路が確立されます。
この暗号化には「 Tailscale 」という技術が使われており、データがインターネット上に公開されることなく、デバイス間だけで安全にやり取りされます。すでに Tailscale の VPN を別の用途で使っている場合でも、 LM Link はそれとは独立して動作するため、干渉する心配はありません。
接続が確立すれば、 iPhone の Locally AI アプリから Mac 上で起動しているどの AI モデルにも話しかけられます。 Apple Intelligence の基盤モデルも含め、 Mac にインストール済みのモデルであれば対応しています。
プライバシーを保ちながら外出先でも使える
ローカル AI の最大のメリットは、データが自分のパソコンの外に出ないことです。 LM Link でも、この特長はしっかり守られています。 iPhone から送った質問や会話内容は、暗号化された状態で自分の Mac に届き、処理結果が再び暗号化されて iPhone に戻ってくるという流れです。
クラウドの AI サービスを使うと、入力した内容がサービス提供会社のサーバーに送られます。個人情報や業務上の機密を含む内容を扱うときは、それが気になる方も多いでしょう。 LM Link を使えば、そのような心配を減らしつつ、移動中や外出先でも AI アシスタントを活用できます。
現在は無料で利用可能
LM Link は現在「プレビュー期間」として無料で提供されています。プレビュー終了後は無料プランに加え、有料プランも用意される予定ですが、詳細はまだ発表されていません。
試してみるなら今がチャンスです。 LM Studio のウェブサイトから Mac アプリを、 App Store から Locally AI をダウンロードし、同じアカウントでサインインするだけで始められます。
また、 LM Studio には、自分の Mac のスペックに合った AI モデルを探してくれる機能もあります。たとえば、メモリが 16GB の Mac であれば、 Google が公開した「 Gemma 4 」の 12B( 120 億パラメータ)版モデルが快適に動作するとされています。まずはそういった軽めのモデルから試してみると、ローカル AI の感触をつかみやすいです。
おわりに
これまで Mac でローカル AI を使いたい場合は、パソコンの前にいるときだけに限られていました。 最近では Codex App でも発表されましたが LM Link によっても、外出先でも自分の Mac の AI に iPhone からアクセスできるようになり、使える場面がぐっと広がります。
プライバシーを大切にしながら AI を活用したい方、あるいはクラウドの AI サービスに不安を感じている方にとっては、ぜひ注目したい機能です。難しい設定は不要で、アカウントを作ってサインインするだけですので、気軽に試してみてください。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: 9to5Mac


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