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YouTube はコンテンツ作成の鍵として AI に賭けている

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YouTubeの大変革:素人動画サイトから世界最大のメディアプラットフォームへ

YouTube が創立から20周年を迎えました。かつて若いアマチュアが低予算で作った未完成の動画を投稿する場所として始まったYouTubeは、今や世界中で27億人が利用する巨大なメディアプラットフォームに成長しました。

現在のYouTubeには、イギリスの人気ポップスター・デュア・リパのような世界的な有名人も参加し、プロ級の高品質なコンテンツが数多く配信されています。アメリカでは、もはやYouTubeがテレビを見る最も人気のある方法となっており、エンターテインメント業界の巨人ディズニーを追い抜く勢いを見せています。

ディズニーを上回る影響力:数字で見るYouTubeの成功

ニールセンの調査データによると、2024年7月時点でアメリカの視聴者シェアは以下のようになっています:

  • YouTube: 13.4%
  • ディズニー: 9.4%

さらに注目すべきは収益面での成長です。アナリストの予測では、YouTubeの2024年の収益はディズニーを上回ると期待されています。ディズニーが昨年約600億ドル(約9兆円)のメディア収益を上げていたことを考えると、これは驚異的な成長と言えるでしょう。

Googleの親会社であるアルファベットの発表では、2024年9月までの4四半期でYouTubeの広告とサブスクリプション(有料会員)の合計収益が500億ドル(約7.5兆円)を超えたことが明らかになっています。

AI革命の始まり:クリエイターを支援する新しいツール

YouTubeは毎年開催される「Made on YouTube」イベントで、今後の戦略を発表しました。その中心にあるのが、AI(人工知能)を活用した様々な新機能です。

発表された主なAI機能

今年発表された30以上の新ツールの多くに、AIが組み込まれています:

  • 自動ショッピングリンク: 動画に関連する商品のリンクを自動で埋め込み
  • 高速動画編集: 複数のクリップをほぼ瞬時に編集して、動画の最初のカットを作成
  • ポッドキャスト動画化: 音声のみのポッドキャストにAIが生成した映像を追加
  • 音楽生成: 音声から自動的に楽曲を作成

「AIは仕事を奪わない」- YouTubeの明確なメッセージ

ハリウッドでは2023年に、AIが人間の仕事を奪うことを懸念した数か月にわたるストライキが発生しました。しかし、YouTubeのCEOであるニール・モハン氏は、この懸念を明確に否定しています。

「これらはツールであり、まさにツールに過ぎません」とモハン氏は強調しました。「どのスタジオ、ネットワーク、テクノロジー企業、あるいはAIツールも、エンターテインメントの未来を握ることはできません。」

むしろ、AIによってYouTubeでの動画制作が「実現可能で、尊敬され、持続可能なキャリアパス」として確立されることを目指しているといいます。

新世代のメディアスター:YouTubeクリエイターの台頭

現在のYouTubeには、従来のテレビタレントに匹敵する、あるいはそれを上回る影響力を持つクリエイターが数多く存在します。

イベントに登場したデュア・リパ、マーク・ロバート、スモッシュ、ブランドン・Bなどは、それぞれ1,600万人以上の登録者を抱える人気クリエイターです。彼らの中には、ソーシャルメディアでハリウッドスターと同じかそれ以上のフォロワー数を持つ人もおり、新世代のメディア消費者にとっての新しいスターとなっています。

視聴率が低迷している深夜番組の司会者に代わって、これらのYouTubeクリエイターが新しいエンターテインメントの中心になっているのです。

クリエイターへの還元:1000億ドルの実績

YouTubeの成功は、プラットフォームを支えるクリエイターとの共存によって成り立っています。モハン氏によると、YouTubeは過去4年間でコンテンツ制作者に1000億ドル以上を支払ってきました。

一部の成功したクリエイターは、この収益の一部をハリウッドのスタジオのような本格的な制作施設の建設に再投資しており、より精巧でプロフェッショナルな動画制作を行っています。

おわりに

YouTube の20年間の歩みは、メディア業界の大きな変化を象徴しています。大企業が制作するコンテンツから、個人クリエイターが自由に表現できるプラットフォームへ。そして今、AIという新しい技術を味方につけて、さらなる成長を目指しています。

重要なのは、AIが人間に取って代わるのではなく、クリエイターの創造性を支援し、より良いコンテンツ作りを可能にするツールとして位置づけられていることです。YouTubeの次の20年が、どのような革新をもたらすのか、今後の発展が注目されます。

出典: Reuters

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