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Android 開発者向け AI 機能 – Gemini Nano の新 Prompt API

thumbnail_google_1920 Google

要旨

GoogleのAndroid部門は開発者向けに複数の革新的なAI機能を発表しました。今回の発表の目玉は、スマートフォン上で動作する小型AIモデル「Gemini Nano」に対する新しいPrompt APIです。この技術により、Android開発者はこれまで以上に柔軟で強力なオンデバイスAI機能をアプリに組み込めるようになります。

Prompt APIとは? Gemini Nanoの新機能

ML KitのGenAI Prompt APIは、開発者が自然言語やマルチモーダルリクエストをGemini Nanoに送信できるアルファ版として公開されました。

従来、Gemini Nanoは要約や画像説明など、特定の用途に特化したAPIとして提供されていました。しかし今回発表されたPrompt APIにより、開発者は独自のプロンプト(指示文)を自由に送信できるようになったのです。

オンデバイスAIの魅力

ML KitのGenAI APIは完全にデバイス上で動作するため、入力、推論、出力のすべてのデータがローカルで処理されます。つまり、インターネット接続がなくても機能し、追加のサーバーコストもかかりません。

スマートフォンの中でAIが完結するということは:

  • プライバシーの保護:個人データがクラウドに送信されない
  • 通信速度の影響を受けない:オフラインでも使える
  • コスト削減:サーバーへのリクエスト料金が不要

分かりやすく例えると、スマホの中に小さな「AI秘書」が住んでいて、インターネットに繋がなくても質問に答えてくれるようなイメージです。

Android Studioのエージェント機能強化

開発環境であるAndroid Studioにも大きなアップデートが加わりました。

エージェントモードでは、開発者が複雑なタスクや目標を自然な言葉で記述でき、AIエージェントがそれに基づいて計画を立て、変更を適用します。

例えば、「このアプリのAPIを最新バージョンにアップグレードして」と指示するだけで、AIが自動的にコードを更新してくれるのです。まるでプログラミングの先生が横にいて、一緒にコードを書いてくれるようなものです。

さらに、Googleは任意のLLM(大規模言語モデル)をAndroid Studioに組み込む機能も発表しており、開発者の選択肢が広がっています。

画像生成機能の追加

今回の発表では、画像生成に関する新機能も含まれています。

Gemini 2.5 Flash Image(コードネーム「Nano Banana」)は、画像生成と編集のための最先端モデルです。このモデルは以下の機能を提供します:

  • 複数の画像を1つにブレンド
  • キャラクターの一貫性を保持
  • 自然言語による的確な変換
  • Geminiの世界知識を活用した画像生成と編集

Gemini 2.5 Flash Imageは、100万出力トークンあたり30ドルの価格設定で、各画像は1290出力トークン(1画像あたり約0.039ドル)です。

また、Googleの高性能なプロ向け画像ジェネレーターであるImagenも、マスクベースの編集機能を提供します。これにより、画像の一部をブロックしてモデルに修正させることができます。

今後の展開:LLMベンチマーク

Googleは、Android開発におけるさまざまなAIモデルとプロバイダーの能力を測定するLLMベンチマークを数カ月以内にリリースする予定だと発表しました。

このベンチマークは、GitHubのAndroid公開リポジトリから取得した実際の問題で構成され、LLMがプルリクエストを再現し、人間が作成したテストによって検証されます。これにより、各LLMが複雑なコードベースをナビゲートし、依存関係を理解し、開発者の日常的な問題を解決する上で、どれほど効率的かつ適切であるかを測定します。

おわりに

今回の発表は、Android開発の世界に大きな変革をもたらすものです。Prompt APIによって、開発者はより柔軟性と制御性を持ってGemini Nanoを活用できるようになりました。

オンデバイスAIの進化により、私たちのスマートフォンはさらに賢くなり、プライバシーを守りながら便利な機能を提供してくれるようになります。

これからアプリ開発を学ぼうと考えている方にとって、AIを活用した開発スキルは非常に価値のあるものになるでしょう。Android開発の未来は、AIとの協働によってますます面白くなっていきそうです。

出典: silicon angle

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