要旨
Microsoft は Windows 11 のメモ帳に対して、AI による「ストリーミング」機能を追加する動きを進めています。この機能により、従来のように結果が一度に表示されるのではなく、AI がテキストを入力する様子をリアルタイムで確認できるようになります。メモ帳の Copilot 統合は数ヶ月前から導入されていましたが、今回のアップデートでは ChatGPT のようなストリーミング表示に対応し、より自然な体験を提供することを目指しています。
AI ストリーミング機能とは
ストリーミング機能とは、AI が生成したテキストを文字単位で徐々に表示する仕組みです。これまでのメモ帳では、AI による処理結果が一括で表示されていましたが、アップデート後は ChatGPT のように文字が順番に入力される様子を視聴できます。Microsoft はこの変更により、よりインタラクティブで自然なユーザー体験を実現したいと考えています。
現時点では、このストリーミング機能は Copilot+ PC でのみ利用可能です。Copilot+ PC とは、高性能な NPU(ニューラルプロセッシングユニット)を搭載した最新の PC を指します。ただし、Microsoft は将来的に AMD や Intel 搭載の一般的な PC にもこの機能を展開する計画を明らかにしています。
メモ帳に AI は必要なのか
メモ帳は長年にわたり、シンプルで高速なテキストエディターとして親しまれてきました。しかし、AI 機能の追加により、その本来の目的が損なわれているという指摘もあります。メモ帳の Copilot 機能はデフォルトで有効になっており、テキストを選択するだけで書き換え、要約、カスタム書き直しなどの機能を利用できます。
AI によるコンテンツ生成が必要な場合、Copilot アプリ、Microsoft 365 Copilot、あるいは ChatGPT や Claude といった専用ツールを使用する選択肢があります。シンプルなテキスト編集のためのツールに、なぜここまで高度な AI 機能が必要なのか、疑問を感じるユーザーも少なくありません。
メモ帳の AI 機能には、トーンの変更(フォーマル、カジュアル、インスピレーション、ユーモア、説得力)やフォーマットの調整も含まれています。例えば「マーケティング」用にテキストを再生成するオプションがありますが、ソーシャルメディア向けのマーケティング資料を作成するのに、なぜメモ帳を使う必要があるのでしょうか。
AI 機能をオフにする方法
メモ帳が AI のおもちゃのようになってしまうことに抵抗がある場合、幸いなことにこの機能は無効化できます。「設定」から「コパイロット」の項目を開き、機能をオフにするだけです。ただし、これは単に機能を非表示にするだけで、Copilot 関連のコードがアプリから完全に削除されるわけではありません。
また、メモ帳の Copilot 機能を利用するには、Microsoft 365 または Copilot Pro のサブスクリプション契約が必要です。誰でも自由に使えるわけではないため、不要な場合は設定で非表示にしておくことをおすすめします。
おわりに
Windows 11 のメモ帳に AI ストリーミング機能が追加されることで、より ChatGPT に近い体験が可能になります。しかし、シンプルで高速なテキストエディターという本来の役割を考えると、AI 統合が必要かどうかは意見が分かれるところです。Microsoft は今後も AI 機能の統合を進める方針ですが、ユーザーには設定でオフにする選択肢が用意されています。メモ帳に限らず、Paint や Snipping Tool といった他のアプリにも AI 機能が追加され続けていますので、使い方に応じて適切に設定することが大切です。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: Windows Latest


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