要旨
Google が AI サービス Gemini 3 において、Thinking モデルと Pro モデルの使用制限を分離し、それぞれ独立した制限を設定しました。これまで共有プールから引き出されていた使用回数が、モデルごとに個別管理されることになり、AI Pro 加入者は Thinking モデルを 1日 300回、AI Ultra 加入者は 1日 1,500回まで利用できるようになります。この変更により、利用者はモデルの使い分けがしやすくなり、より効率的に AI を活用できるようになりました。
これまでの制限の仕組み
Gemini 3 には現在、3つのモデルが用意されています。「高速」は Gemini 3 Flash を使用し、すぐに回答を返すモデルです。「思考」は複雑な問題解決に特化した Gemini 3 Flash ベースのモデルで、「プロ」は高度な数学とコーディングに最適化された Gemini 3 Pro を使用します。
2024年 12月の Gemini 3 発売当初、Thinking モデルと Pro モデルは同じ使用制限を共有していました。AI Pro 加入者は 1日あたり 100プロンプト、AI Ultra 加入者は 1日あたり 500プロンプトという制限が、両モデル合計で適用されていました。つまり、Thinking モデルで 50回使用すると、Pro モデルも残り 50回しか使えないという仕組みでした。
この共有プール方式では、どちらか一方のモデルを多用すると、もう一方が使えなくなってしまうという問題がありました。特に、日常的な作業で Thinking モデルを頻繁に使う利用者にとっては、Pro モデルを使いたい時に制限に達してしまうケースが発生していました。
新しい独立した制限システム
Google は利用者からのフィードバックを受けて、モデルごとに独立した使用制限を導入しました。多くの利用者が、日常のタスクにどのモデルを使用するかを決める際に、より高い精度と透明性を求めていたことが、この変更の背景にあります。
新しい制限では、AI Pro 加入者は Thinking モデルを 1日 300プロンプトまで使用できるようになり、Pro モデルは従来通り 1日 100プロンプトのまま維持されます。AI Ultra 加入者の場合、Thinking モデルが 1日 1,500プロンプト、Pro モデルが 1日 500プロンプトとなります。
この変更により、複雑な問題に取り組んでいる場合でも、コーディング作業を行っている場合でも、それぞれの制限が独立して機能するため、自由にモデルを切り替えられるようになりました。
無料ユーザーへの影響
この独立した制限システムは、有料プランだけでなく無料ユーザーにも適用されます。ただし、Google は現在、Thinking モデルと Pro モデルの両方に対して「基本アクセス」とのみ表示しており、具体的な数値は明示していません。高速モデルには「一般アクセス」と表示されています。
無料ユーザーの場合、サーバーの負荷状況によって 1日の利用可能回数が変動する可能性があります。需要が高い時期には制限が厳しくなり、空いている時期には比較的多く利用できるという流動的な運用になる見込みです。
利用者にとってのメリット
今回の変更によって、利用者は用途に応じてモデルを使い分けやすくなります。例えば、午前中に Thinking モデルで複雑な問題解決をたくさん行った場合でも、午後に Pro モデルで高度なプログラミング作業を行うことができます。
また、どのモデルをどれだけ使ったかが明確になるため、1日の利用計画を立てやすくなります。重要な作業のために Pro モデルの利用回数を温存しておくといった戦略的な使い方も可能になります。
Google は、複雑な問題に取り組んでいる場合でも、コーディングしている場合でも、割り当てが独立して機能していることを認識しながら、モデルを自由に切り替えることができると説明しています。
おわりに
Google Gemini 3 の使用制限分離により、AI を日常的に活用する人々にとって、より柔軟で効率的な利用が可能になります。特に、仕事や学習で AI を多用する方々は、複雑な思考を要する作業と専門的なコーディング作業を同じ日に行う場合でも、制限を気にすることなく両方のモデルを活用できるようになりました。この変更は、AI ツールをより実用的なものにし、創造的な作業や問題解決をサポートする環境を整えるものと言えます。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: 9to5Google


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