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Google Chrome に AI 画像生成 Nano Banana など 3つの新機能追加

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要旨

Google が 2026 年 1 月下旬、ウェブブラウザ Chrome に AI 機能を大幅に強化したアップデートを発表しました。主な新機能は、画像生成・編集ツール Nano Banana のブラウザ統合、サイドパネル型 AI アシスタント、そして自動操作機能 Auto Browse の 3 つです。これらの機能により、Chrome は単なるウェブ閲覧ツールから、AI を活用した作業効率化プラットフォームへと進化を遂げています。現在は米国のデスクトップユーザーを対象に提供が開始されており、一部機能は有料プランが必要になります。

Nano Banana がブラウザで直接利用可能に

Chrome に統合された Nano Banana は、Google が開発した AI 画像生成・編集ツールです。これまでは Gemini アプリでのみ利用できましたが、今回のアップデートでブラウザから直接使えるようになりました。

この機能の最大の特徴は、新しいタブを開かずに作業できる点です。ウェブページを見ながら、その場で画像の生成や編集が可能になります。例えば、オンラインで見つけた画像を参考にして、別の画像を作成したり、既存の画像を AI で編集したりできます。

Nano Banana は Gemini 3 という AI モデルを採用しており、テキストによる指示だけで簡単に画像を生成できます。ファイルのアップロードやダウンロードの手間が省けるため、作業の流れが中断されることがありません。

ただし、AI による画像生成の普及は、本物の写真と AI が作った画像の区別を難しくする可能性があるとも指摘されています。Google はこの問題に対して、生成された画像に識別情報を埋め込む SynthID という技術を採用していると報じられています。

サイドパネルで Gemini を常時利用

Chrome の新しいサイドパネル機能により、Gemini AI アシスタントをブラウザのどのタブからでも呼び出せるようになりました。以前は浮動ウィンドウとして提供されていましたが、今回のアップデートでサイドバーに固定されました。

このサイドパネルは、複数のタブをまたいで利用できる点が便利です。例えば、商品比較をする際に複数のウェブサイトを開いている場合、それらの情報を横断的に分析したり、レビューをまとめてもらったりできます。

さらに、Gmail や Google Calendar などの Google サービスと連携する Connected Apps 機能も搭載されています。この機能により、メールの内容やカレンダーの予定を参照しながら質問に答えてもらえます。実際のデモでは、子供の春休みの日程を尋ねると、Gemini がメールから自動的に情報を探し出して回答したそうです。

サイドパネルを利用する際は、閲覧中の URL やブラウザデータが Google に送信されることに同意する必要があります。プライバシーを重視する方は、この点を理解した上で使用を検討すべきでしょう。

Auto Browse で自動操作を実現

有料プランの Google AI Pro および AI Ultra 加入者向けに提供される Auto Browse は、AI がユーザーの代わりにウェブサイトを操作する機能です。現在は米国限定でプレビュー版が公開されています。

この機能は、ホテルや航空券の検索、価格比較、割引クーポンの適用、さらには商品の購入まで自動で行えます。画像認識機能も備えており、写真に写っている商品を識別してオンラインショップで探し出すことも可能です。

重要なのは、Auto Browse が自動的にすべてを実行するわけではない点です。ログイン情報やクレジットカード番号の入力が必要な場面では、必ずユーザーに確認を求めます。これにより、セキュリティとプライバシーが保護される仕組みになっています。

ただし、デモを見た限りでは、処理速度は人間が手動で操作するよりも遅いようです。Google は、毎週同じ商品を注文するような反復作業の自動化に適していると説明しています。

Personal Intelligence で個人最適化

Google は今後数ヶ月以内に、Personal Intelligence 機能を Chrome に導入する予定です。この機能は 2026 年 1 月初めに Gemini アプリで公開されたもので、過去の会話履歴を記憶して、よりパーソナライズされた回答を提供します。

Personal Intelligence は、Gmail、Google 検索、YouTube、Google フォトなどのサービスと連携し、個人データに基づいた回答を生成します。例えば、家族のスケジュールを尋ねたり、メールを書く際の下書きを作成したりできます。

Google は、この機能により Chrome が「汎用ツールから、ユーザーを理解し、関連性が高く、先回りした、状況に応じた支援を提供する信頼できるパートナー」に変わると述べています。ただし、個人情報の取り扱いについては、利用者自身がしっかりと理解した上で使用する必要があります。

おわりに

Google Chrome への AI 機能統合により、一般の方々の日常作業が大きく効率化される可能性があります。画像の作成や編集がブラウザ内で完結できるようになり、デザイン作業の敷居が下がります。また、複数のウェブサイトを比較する際に AI アシスタントが情報を整理してくれるため、オンラインショッピングや旅行計画がより簡単になるでしょう。毎週繰り返す定型作業を自動化できる Auto Browse は、時間の節約に貢献します。さらに、Personal Intelligence により、自分の好みや習慣に合わせた提案を受けられるようになるため、情報収集の手間が減ります。これらの機能は、パソコンに詳しくない方でも直感的に使える設計になっており、誰もが AI の恩恵を受けられる時代が近づいています。

※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

出典: Engadget

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