要旨
Microsoft が 2026年4月14日、画像生成 AI モデル「MAI-Image-2-Efficient」を発表しました。旗艦モデル「MAI-Image-2」と同等の品質を保ちながら、処理速度が 22% 速く、コストは約 41% 削減されています。商品写真や広告クリエイティブなど、大量の画像を素早く生成したい場面での活用が想定されています。現在は Microsoft Foundry および MAI Playground で今すぐ利用可能です。
MAI-Image-2-Efficient とは
「MAI-Image-2-Efficient」は、Microsoft の AI 研究チーム「MAI Superintelligence Team」が開発した、テキストから画像を生成する AI モデルです。
もともと Microsoft は「MAI-Image-2」という最高品質の画像生成モデルを提供していましたが、今回はそのモデルをベースに「速さ」と「コストの安さ」を重視して作られたのが「MAI-Image-2-Efficient」です。
写真のようにリアルな画像や、画像の中に文字を正確に描き込む機能は MAI-Image-2 から引き継ぎつつ、大量の画像を素早く作る現場での使いやすさを大幅に高めています。
速さとコストの改善点
MAI-Image-2-Efficient は、旗艦モデルである MAI-Image-2 と比較して以下の点が改善されています。
- 処理速度 : 22% 速い
- 効率性 : GPU(画像処理装置)あたりの処理能力が 4 倍向上
- 利用コスト : 約 41% 削減
料金は、テキスト入力が 100 万トークンあたり 5 ドル、画像出力が 100 万トークンあたり 19.50 ドルに設定されています。
また、他社の主要な画像生成モデルと比較しても平均 40% 速いとされており、コストと速度の両面で大きな競争力を持っています。
2 つのモデルの使い分け
Microsoft は現在、MAI-Image-2 と MAI-Image-2-Efficient の 2 つのモデルを提供しています。それぞれ得意とする用途が異なります。
MAI-Image-2-Efficient(今回の新モデル) 商品写真、広告バナー、UI デザインのモックアップ、ブランドロゴ素材など、大量に素早く作りたい場面に向いています。短い文字テキストの描き込みにも対応しており、リアルタイムに近い速さで動作します。
MAI-Image-2(旗艦モデル) ポートレート写真、フォトリアルな風景画、アニメや イラスト風のスタイル、長い文章や複雑な文字を画像に描き込む場面など、細部まで高品質が求められる最終成果物向けです。
簡単に言うと、「大量・高速・コスト重視」なら Efficient、「最高品質・細部のこだわり」なら MAI-Image-2 という使い分けになります。
今すぐ使える場所
MAI-Image-2-Efficient は、発表と同時に以下のサービスで利用できます。
- Microsoft Foundry : 開発者向けの AI プラットフォーム
- MAI Playground : ブラウザからすぐに試せる体験環境(現在は米国など一部地域のみ)
待機リストへの登録や事前申請は不要で、すぐに組み込んで使い始めることができます。また、Copilot や Bing への展開も進んでおり、近いうちに PowerPoint などの Microsoft 製品への搭載も予定されています。
画像素材の大手プラットフォーム Shutterstock もすでにテストを行っており、「指示どおりに画像を生成する精度と、実務で使える完成度が高まっている」とコメントしています。
おわりに
MAI-Image-2-Efficient の登場は、AI による画像生成をより手軽で経済的なものにしてくれる一歩です。
これまで「AI 画像生成は面白そうだけど、コストや速度が心配」と感じていた方にとっても、Copilot や Bing を通じて日常的に触れる機会が増えてきそうです。授業の資料づくりや SNS 投稿のイメージ画像など、学生さんの身近な場面でも活用できる日が近づいています。AI がどんどん使いやすくなっている流れを、ぜひ楽しみながら追ってみてください。
※ ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
出典: Microsoft

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